妊娠中は、いろいろなことに神経質になりがちです。高齢出産ともなれば、ちょっとした事でもとても気になる気持ちは分かりますが、妊娠・出産は、長い子育てのスタートに過ぎません。妊娠・出産で精も根も使い果たしてしまっては、元も子もありません。できれば、妊娠中に出産後のさまざまな対策を立てておくことをお勧めします。
まずは産後の育児について、具体的にイメージしてみることをお勧めします。夜中の授乳に耐えられるか、子供を公園に連れて行って遊んであげる体力があるか、子育てのストレスに耐えられるか、いざという時に頼れる人はいるか、などなど。他にも、年齢差のある他のママ友達と話が会うかどうかというようなことも、子育てをしていく上で、意識せざるを得ないものです。自分の社会的な状況が高齢出産をしたことによってどう変わるのか、なども、よく考えておく必要があります。
また、出産後の家計や、将来に渡るマネープランなども、計画を立てておいたほうが賢明です。子供にまだ教育費が必要な時期に、親が定年を迎えるような場合が想定されるのも、高齢出産の一面です。仕事を持つママなら仕事と育児の両立にむけて、産休・育休制度の確認や、復職時期の検討、保育園などの情報収集などが必要です。このように、産後の生活へ向けてしっかり対策を練っておくことも、とても大切なことです。
35歳以上で初産の場合には、一般的にいうと「高齢出産」と呼ばれます。35歳以上の出産でも、2回目以降の出産に関しては「高齢出産」とは呼ばれないことをご存知ですか?初めての出産と2回目以降の出産では、産道の柔らかさや骨盤の状態などが大きく異なるという観点から、区別されるようになったそうです。高齢出産は、全体の割合からすると、まだまだ少数派です。
厚生労働省の情報によると、2005年における35歳以上の初産は全体の約5%という数値が出ているからです。しかし、高齢出産は増える傾向にあります。その理由の一つに、医療の進歩のお陰で年齢の高い女性が安全に出産することができるようになった点が挙げられます。また、女性の社会進出が進んだため世の中では晩婚化がすすでいます。このような事柄も社会的な背景として考えられます。
高齢出産にはさまざまなリスクが伴うと巷では言われています。例えば、難産になりやすいとか、流産しやすい、ダウン症候群などの染色体異常が起こる確率が高くなったり、妊娠高血圧症候群になりやすい、というような点です。確かに、統計上の数値が示すこれらの確率の年齢による変化は、無視することはできません。しかし、これらのリスクは、数ある妊娠・出産のリスクの中の、一部に過ぎないのです。また、35歳を境に劇的に変化が訪れるわけではありません。35歳以上の妊婦さんが必ずこれらのリスクに見舞われるということではありません。