切迫流産とは、赤ちゃんを流産してしまう危険が切迫している状態のことを言います。お腹の張りや少量でも出血などがあった場合は、すぐに医師の診断を仰ぎましょう。せっかく授かった赤ちゃんですからできれば流産はしたくありませんが、妊娠初期(妊娠12週以前)に起こる自然流産は防ぐことができないのが実際のところです。自然流産は、赤ちゃんの染色体異常が原因でおこるものだからです。12週未満(または赤ちゃんの心拍が確認されていない時期)に切迫流産と診断された場合、薬を処方されることもありますが、残念ながら根本的な治療ではありません。妊娠が継続する場合は自然に症状が落ち着きますので、できるだけ安静に過ごしてください。
妊娠12週以降の切迫流産に関しては、適切な対応をすることで妊娠を継続できる場合もあります。12週以降の切迫流産の場合、流産の主な原因は、細菌の子宮内感染による絨毛膜羊膜炎や子宮頚管無力症などです。過労やストレスも切迫流産を招く原因になりますので、無理は禁物です。切迫流産と診断されたら、適切な治療を受け、安静に過ごすようにしてください。
早産は、妊娠22週から37週までの間に出産することです。赤ちゃんを早産してしまうかもしれない状態になってしまうことを、切迫早産と言います。早産の原因は様々ですが、流産と同じく、絨毛膜羊膜炎や子宮頚管無力症が主な原因と考えられています。早産は高齢出産だからなりやすいということはありませんが、喫煙や合併症、疲労など、ママ側の理由で引き起こされることが多いので、注意ガ必要です。
症状は、お腹の痛みや張り、出血、おりものの増加、破水などですが、切迫早産の場合、こうした症状が自覚できないことも多くあります。切迫早産に気付く間もなく、また治療を行う間もなく、早産が進行してしまうことも多いのです。安定期といわれる22週以降も検診をきちんと受け、気になる症状があればすぐに病院で診てもらいましょう。切迫早産と診断された場合は、適切な処置を受けた上で安静に過ごすようにし、少しでも長く赤ちゃんがお腹の中にいられるようにします。
35歳以上で初産の場合には、一般的にいうと「高齢出産」と呼ばれます。35歳以上の出産でも、2回目以降の出産に関しては「高齢出産」とは呼ばれないことをご存知ですか?初めての出産と2回目以降の出産では、産道の柔らかさや骨盤の状態などが大きく異なるという観点から、区別されるようになったそうです。高齢出産は、全体の割合からすると、まだまだ少数派です。
厚生労働省の情報によると、2005年における35歳以上の初産は全体の約5%という数値が出ているからです。しかし、高齢出産は増える傾向にあります。その理由の一つに、医療の進歩のお陰で年齢の高い女性が安全に出産することができるようになった点が挙げられます。また、女性の社会進出が進んだため世の中では晩婚化がすすでいます。このような事柄も社会的な背景として考えられます。
高齢出産にはさまざまなリスクが伴うと巷では言われています。例えば、難産になりやすいとか、流産しやすい、ダウン症候群などの染色体異常が起こる確率が高くなったり、妊娠高血圧症候群になりやすい、というような点です。確かに、統計上の数値が示すこれらの確率の年齢による変化は、無視することはできません。しかし、これらのリスクは、数ある妊娠・出産のリスクの中の、一部に過ぎないのです。また、35歳を境に劇的に変化が訪れるわけではありません。35歳以上の妊婦さんが必ずこれらのリスクに見舞われるということではありません。