妊娠生活の中に取りいれて欲しいことの一つに、妊婦体操があります。安産のための体作りである妊婦体操を、いくつか紹介しましょう。骨盤体操やストレッチは、股関節を広げて出産の体勢を取りやすくする、骨盤底の筋肉の血行をよくして柔軟にする、などの効果があります。高齢出産の場合、産道が硬くなっているので難産になりやすいと指摘する声もあります(もちろん個人差はあります)。骨盤体操やストレッチに取り組むことで、出産に少しでも自信を持てるようになるといいですね。骨盤の開きをよくする運動と産道を柔らかくする運動を紹介しますので、ぜひ無理なく取り組んでみてください。
持久力を高め、体重管理にも役立つウォーキングは、妊婦さんにお勧めの有酸素運動です。腰痛、背痛、静脈瘤などの緩和にも有効です。また、家にこもりがちな妊婦生活のなかで、積極的に戸外へ出ることは、ストレス解消にもつながります。ウォーキングを始める際は、念の為、医師に始めてもよいかどうか確認した方がよいでしょう。無理をせず、1日に15~20分程度におさえて、自分にあったスピードで、お腹の張りや体調に注意しながら取り組むことが大切です。
他に、出産時に必要な腹式呼吸の練習や、腹筋の強化、血行促進のためのマッサージなどもお勧めしたい妊婦体操です。また、母乳での育児をしたいなら乳房マッサージも徐々に進めるとよいでしょう。乳房マッサージはお腹の張りなどを感じたらすぐにやめ、体調に合わせて行ってください。病院や母親学級で指導が受けられますが、最近は36週以降からとしているところもあります。
骨盤体操やウォーキング、ストレッチなどの妊婦体操を通して、安産の為の体を作ることは、出産後の育児にも役立ちます。お産が順調に行けば、産後の回復もよいことが見込め、退院時にも体力的、精神的に余裕を持って育児に臨めるからです。高齢出産のママからは、「妊娠と出産で燃え尽きてしまい、その後の育児はヘトヘトの状態で始まった」という声を聞くことがよくあります。そうした状況に陥ることのないように、ぜひ妊婦体操で体力を培っていただきたいと思います。
35歳以上で初産の場合には、一般的にいうと「高齢出産」と呼ばれます。35歳以上の出産でも、2回目以降の出産に関しては「高齢出産」とは呼ばれないことをご存知ですか?初めての出産と2回目以降の出産では、産道の柔らかさや骨盤の状態などが大きく異なるという観点から、区別されるようになったそうです。高齢出産は、全体の割合からすると、まだまだ少数派です。
厚生労働省の情報によると、2005年における35歳以上の初産は全体の約5%という数値が出ているからです。しかし、高齢出産は増える傾向にあります。その理由の一つに、医療の進歩のお陰で年齢の高い女性が安全に出産することができるようになった点が挙げられます。また、女性の社会進出が進んだため世の中では晩婚化がすすでいます。このような事柄も社会的な背景として考えられます。
高齢出産にはさまざまなリスクが伴うと巷では言われています。例えば、難産になりやすいとか、流産しやすい、ダウン症候群などの染色体異常が起こる確率が高くなったり、妊娠高血圧症候群になりやすい、というような点です。確かに、統計上の数値が示すこれらの確率の年齢による変化は、無視することはできません。しかし、これらのリスクは、数ある妊娠・出産のリスクの中の、一部に過ぎないのです。また、35歳を境に劇的に変化が訪れるわけではありません。35歳以上の妊婦さんが必ずこれらのリスクに見舞われるということではありません。