高齢出産のママをとりまく環境について、考えてみたいと思います。ママの年齢が30代後半から40代である場合、ご両親も高齢であるはずです。育児のサポートをお願いしたくてもできない状況ですね。同年代のママ仲間も少ないと考えられます。一方、パートナーであるご主人も、やはり30代後半から40代であることが多いでしょう。働き盛りの年代ですが、だからといって家庭を顧みないのではママは慣れない育児に孤軍奮闘するしかありません。具体的に育児や家事の手伝いをしてもらえなくても、話を聞いてもらうだけでも孤独感が癒されるものです。ご主人の協力と理解は、ママにとって不可欠と理解しましょう。
パパの育児参加で最も多いのは、やはり沐浴です。他にはミルクを飲ませる、一緒に遊んであげる、寝かしつけ、オムツ替えなどをしてくれることが多いようです。また、休日に赤ちゃんを引きうけてママを育児から解放してあげる、という人も多くいました。育児に取り組むことで父親としての実感がより沸いてきます。育児には仕事とはまた違った醍醐味があることをアピールして、できる範囲でご主人にもぜひ育児に参加してもらってください。
赤ちゃんのお世話は無理だけど家事の手伝いならする、というパパもいらっしゃることでしょう。こういうパパは、赤ちゃんが大きくなっていろいろな反応を返してくれたり会話が成立したりするようになると、結構楽しんで子供と触れ合うようになるものです。生まれたての赤ちゃんを大切に思うからこそ、慎重に接したいのです。まだ緊張しているのかもしれませんね。最初から育児参加を強要せず、家事の手伝いだけでもうれしいという気持ちを表すことによって、パパもリラックスして赤ちゃんに接するようになってくれると思います。
ご主人に育児を手伝ってもらう場合、気をつけていただきたいことがあります。それは、自分のやり方を押し付けないということです。ご主人にはご主人なりの、育児に対する考えや理想があるものです。それを一方的に否定されてはご主人も不愉快です。産後の不安定な気持ちもあると思いますが、ある程度は大らかに構えてご主人の育児を見守ってあげてください。「これはどうするの」とご主人の方から聞かれた時は詳しく説明してあげて、ママのやり方を理解してもらいましょう。
35歳以上で初産の場合には、一般的にいうと「高齢出産」と呼ばれます。35歳以上の出産でも、2回目以降の出産に関しては「高齢出産」とは呼ばれないことをご存知ですか?初めての出産と2回目以降の出産では、産道の柔らかさや骨盤の状態などが大きく異なるという観点から、区別されるようになったそうです。高齢出産は、全体の割合からすると、まだまだ少数派です。
厚生労働省の情報によると、2005年における35歳以上の初産は全体の約5%という数値が出ているからです。しかし、高齢出産は増える傾向にあります。その理由の一つに、医療の進歩のお陰で年齢の高い女性が安全に出産することができるようになった点が挙げられます。また、女性の社会進出が進んだため世の中では晩婚化がすすでいます。このような事柄も社会的な背景として考えられます。
高齢出産にはさまざまなリスクが伴うと巷では言われています。例えば、難産になりやすいとか、流産しやすい、ダウン症候群などの染色体異常が起こる確率が高くなったり、妊娠高血圧症候群になりやすい、というような点です。確かに、統計上の数値が示すこれらの確率の年齢による変化は、無視することはできません。しかし、これらのリスクは、数ある妊娠・出産のリスクの中の、一部に過ぎないのです。また、35歳を境に劇的に変化が訪れるわけではありません。35歳以上の妊婦さんが必ずこれらのリスクに見舞われるということではありません。