赤ちゃんが大きくなって大学を出るまでに22年間かかるとします。これはつまり、教育費の負担が今後22年間続くということを意味します。赤ちゃんのうちはせいぜいオムツ代とミルク代くらいで済みますが、幼稚園に入る頃から徐々に習い事などの費用が発生するようになります。小学校や中学校から私立に、と考える人は、さらに大きな教育費を負担することになりますので、教育費の資金計画を立てることは大切です。
資金計画で注意してほしいことは、高齢出産であるがゆえに子供がまだ学生のうちに、親が定年を迎えることがあるということです。定年で収入がなくなったから授業料を払えない、では困りますね。できるだけ前倒しで、教育に充分な資金を準備しておく必要があります。生活するのに十分な収入があり、なおかつ子供の教育のための貯蓄がすでにできている場合は安心ですが、そうでない場合はできるだけ早く貯蓄を始めましょう。
人生における最も大きな支出に、マイホーム、教育、老後、の3つが挙げられます。それぞれにしっかりとした資金を用意することが必要ですが、きちんと計画しないと後からツケが回ってくることになります。マイホームは退職金を当てにしてローンを組むのは危険です。できるだけ定年前までに完済できるローンを組みましょう。また、教育費がかさみ老後の資金が貯められないままに定年を迎えるようなことのないように、注意してください。
特に高齢出産の場合は、親の介護と子供の大学進学が重なるというようなことも起こりがちです。定年前数年の間に教育費のピークが来て、さらに親の介護にも出費がかさむというような状況では、自分達の老後の資金どころではありません。自分達が受け取れる年金の額を試算した上で、老後のためにどれくらいの資金を用意する必要があるかを割り出しましょう。その上で、老後資金を貯めるためにはどうすべきかを、子供の教育計画と合わせてよく話し合いましょう。
35歳以上で初産の場合には、一般的にいうと「高齢出産」と呼ばれます。35歳以上の出産でも、2回目以降の出産に関しては「高齢出産」とは呼ばれないことをご存知ですか?初めての出産と2回目以降の出産では、産道の柔らかさや骨盤の状態などが大きく異なるという観点から、区別されるようになったそうです。高齢出産は、全体の割合からすると、まだまだ少数派です。
厚生労働省の情報によると、2005年における35歳以上の初産は全体の約5%という数値が出ているからです。しかし、高齢出産は増える傾向にあります。その理由の一つに、医療の進歩のお陰で年齢の高い女性が安全に出産することができるようになった点が挙げられます。また、女性の社会進出が進んだため世の中では晩婚化がすすでいます。このような事柄も社会的な背景として考えられます。
高齢出産にはさまざまなリスクが伴うと巷では言われています。例えば、難産になりやすいとか、流産しやすい、ダウン症候群などの染色体異常が起こる確率が高くなったり、妊娠高血圧症候群になりやすい、というような点です。確かに、統計上の数値が示すこれらの確率の年齢による変化は、無視することはできません。しかし、これらのリスクは、数ある妊娠・出産のリスクの中の、一部に過ぎないのです。また、35歳を境に劇的に変化が訪れるわけではありません。35歳以上の妊婦さんが必ずこれらのリスクに見舞われるということではありません。