予定日の5日前の朝、お腹に違和感を感じて目が覚めました。ゆっくり起き上がると、突然何かが大量に流れる感触がしてびっくりしました。出血!?とどきどきしながらトイレで確認すると、透明の液体でした。最初は、膀胱が圧迫されて起き上がった拍子に尿が出てしまったのかと思いましたが、なんとなく匂いが違ったので、病院へ連絡して受診することに。すると破水だということで、そのまま入院しました。
入院してもしばらく微弱陣痛の状態が続き、焦りました。弱い痛みがあるように感じるのですが、いきみ逃しをしなきゃならないような痛みは、なかなかきませんでした。子宮口もほとんど開いていないとのことで、あまり時間がかかるようなら陣痛促進剤を使うか、それでもだめなら緊急帝王切開で、ということになりました。
緊急帝王切開はできれば避けたかったので、促進剤を使うことに抵抗はありませんでした。破水しているのに、いつまでも産んであげられないままでは赤ちゃんが心配だったので。まず、子宮口を広げる為にバルーンを入れました。これは結構痛かったです。それでも陣痛は弱いままだったので、促進剤を投与されました。しばらくすると、それまでなかった強い痛みがきました。
最初の痛みは突然だったので、「いたっ!いたい、いたい、いたーい!」なんて叫んでしまいました。痛みが引いた後も心臓がバクバクしていました。「これが本当の陣痛か」と呆然としていると10分後くらいにまた激しい痛みが。「促進剤は効きすぎる」と聞いた事があり恐怖がよぎりましたが、助産師さんにいきみ逃しを促され、ようやく陣痛→いきみ逃し→休憩という、陣痛の本来の状態に入る事ができました。
すぐに5分間隔の陣痛になり、4時間後に無事出産できました。出てきた赤ちゃんは随分赤黒い感じに見えました。だいぶ酸欠の状態だったそうです。でも、元気に産声を上げてくれて、感動しました。早めに促進剤を使って産んであげられて、本当によかったです。
35歳以上で初産の場合には、一般的にいうと「高齢出産」と呼ばれます。35歳以上の出産でも、2回目以降の出産に関しては「高齢出産」とは呼ばれないことをご存知ですか?初めての出産と2回目以降の出産では、産道の柔らかさや骨盤の状態などが大きく異なるという観点から、区別されるようになったそうです。高齢出産は、全体の割合からすると、まだまだ少数派です。
厚生労働省の情報によると、2005年における35歳以上の初産は全体の約5%という数値が出ているからです。しかし、高齢出産は増える傾向にあります。その理由の一つに、医療の進歩のお陰で年齢の高い女性が安全に出産することができるようになった点が挙げられます。また、女性の社会進出が進んだため世の中では晩婚化がすすでいます。このような事柄も社会的な背景として考えられます。
高齢出産にはさまざまなリスクが伴うと巷では言われています。例えば、難産になりやすいとか、流産しやすい、ダウン症候群などの染色体異常が起こる確率が高くなったり、妊娠高血圧症候群になりやすい、というような点です。確かに、統計上の数値が示すこれらの確率の年齢による変化は、無視することはできません。しかし、これらのリスクは、数ある妊娠・出産のリスクの中の、一部に過ぎないのです。また、35歳を境に劇的に変化が訪れるわけではありません。35歳以上の妊婦さんが必ずこれらのリスクに見舞われるということではありません。