妊娠中の合併症についてご存知でしょうか?年齢が高くなってくると自然と高血圧や糖尿病などの成人病になりやすくなってしまいます。この成人病が妊娠中毒症の原因となってしまう場合があります。ひどい妊娠中毒症の場合には胎盤の発達が悪くなってしまいますので、お腹のなかにいる赤ちゃんが栄養不足になってしまうことがあります。
余談なのですが、加齢とともに卵の数自体がへっていってしまいきます。特に30代後半からは急激に減ってしまうため自然と妊娠しにくくなります。次に分娩障害についてですが、個人差はもちろんありますが、高齢初産の場合には産道が硬くなってしまうため分娩が長びく傾向にあります。遷延分娩と呼ばれる分娩時間が長引く場合の基準としては、初産で30時間、そして経産婦で15時間となります。
分娩が長引いてしまうと妊婦さん本人もつらいですが赤ちゃんも仮死状態になってしまう頻度が高くなってしまいます。そういった点が問題となっています。あまりにも分娩が長引いてしまえば帝王切開となってしまいます。ちなみに経産婦さんは1回、産道が開いていますし、柔らかくなっているので、時間がたっていても大丈夫だといえます。
35歳以上で初産の場合には、一般的にいうと「高齢出産」と呼ばれます。35歳以上の出産でも、2回目以降の出産に関しては「高齢出産」とは呼ばれないことをご存知ですか?初めての出産と2回目以降の出産では、産道の柔らかさや骨盤の状態などが大きく異なるという観点から、区別されるようになったそうです。高齢出産は、全体の割合からすると、まだまだ少数派です。
厚生労働省の情報によると、2005年における35歳以上の初産は全体の約5%という数値が出ているからです。しかし、高齢出産は増える傾向にあります。その理由の一つに、医療の進歩のお陰で年齢の高い女性が安全に出産することができるようになった点が挙げられます。また、女性の社会進出が進んだため世の中では晩婚化がすすでいます。このような事柄も社会的な背景として考えられます。
高齢出産にはさまざまなリスクが伴うと巷では言われています。例えば、難産になりやすいとか、流産しやすい、ダウン症候群などの染色体異常が起こる確率が高くなったり、妊娠高血圧症候群になりやすい、というような点です。確かに、統計上の数値が示すこれらの確率の年齢による変化は、無視することはできません。しかし、これらのリスクは、数ある妊娠・出産のリスクの中の、一部に過ぎないのです。また、35歳を境に劇的に変化が訪れるわけではありません。35歳以上の妊婦さんが必ずこれらのリスクに見舞われるということではありません。