高齢出産をする人が増えてきましたので、高齢出産に関する本もいろいろと出ています。一時期は、「高齢出産にはこのようななリスクがある」という知識を中心にした医学情報の本が目立ちましたが、最近では元気になれる本が色々と出ています。そのような書籍の中から、おすすめ本を3点をご紹介したいと思います。まずは『産んでよかった!「高齢出産」』大葉ナナコ著(祥伝社)です。
妊娠を考える時期から産後までを応援している本です。この本は、バースコーディネーターで、All About「共働きの出産・子育て」ガイドをしている大葉ナナコさんの本で高齢出産を「ミッドライフ出産」と呼んでおり、積極的に人生を楽しむひとつの方法としての高齢出産像を見せてくれています。さまざまな医学的リスクには、それぞれの情報を「こんな気持ちで向き合おう」という前向きなとらえ方で紹介sています。
安産準備術や産院選びについても詳しく掲載されていますので、不安な人もこういう行動を通じて自信をつけていけると思います。次に『40代初産をはじめた女性たち』新井容子著(情報センター出版局)です。仕事、結婚、そして出産から女性の人生を描いています。40代で初めて母となった女性たちのケースが、出産体験や不妊体験というより、むしろその人生や結婚を中心として描かれています。
ひとりずつ詳細に語られている等身大のドラマは、どれも周りの誰かを感じさせるものだと思います。ひとりずつが独自で、かつ普遍的なものを含んでいるように思われます。実際に遅く産んだ人とじっくりとお話しして色々考えたい、という方にはぴったりの本あと思います。最後に『35歳からの妊娠』畑山博、中山孝弘著(主婦の友社)です。この本はわかりにくい妊娠の医学がスッキリとわかります。
不妊治療治療を視野に入れながら、高齢妊娠を考えたい人に向けた本です。医師による本では、堅くなくてユーモアもあるこの本をおすすめしたいと思います。ホルモンの仕組みを会社の指揮系統に例えて解説するなど、どのページも語り口が軽いので、スキッとわかりやすいのが特徴です。
35歳以上で初産の場合には、一般的にいうと「高齢出産」と呼ばれます。35歳以上の出産でも、2回目以降の出産に関しては「高齢出産」とは呼ばれないことをご存知ですか?初めての出産と2回目以降の出産では、産道の柔らかさや骨盤の状態などが大きく異なるという観点から、区別されるようになったそうです。高齢出産は、全体の割合からすると、まだまだ少数派です。
厚生労働省の情報によると、2005年における35歳以上の初産は全体の約5%という数値が出ているからです。しかし、高齢出産は増える傾向にあります。その理由の一つに、医療の進歩のお陰で年齢の高い女性が安全に出産することができるようになった点が挙げられます。また、女性の社会進出が進んだため世の中では晩婚化がすすでいます。このような事柄も社会的な背景として考えられます。
高齢出産にはさまざまなリスクが伴うと巷では言われています。例えば、難産になりやすいとか、流産しやすい、ダウン症候群などの染色体異常が起こる確率が高くなったり、妊娠高血圧症候群になりやすい、というような点です。確かに、統計上の数値が示すこれらの確率の年齢による変化は、無視することはできません。しかし、これらのリスクは、数ある妊娠・出産のリスクの中の、一部に過ぎないのです。また、35歳を境に劇的に変化が訪れるわけではありません。35歳以上の妊婦さんが必ずこれらのリスクに見舞われるということではありません。