高齢出産のリスクについてご紹介します。高齢出産のリスクとしてはダウン症の発生率が増えるという点があげられます。20代では発生率は1000人中ひとり以下なのですが、35歳では3人くらいになります。そして、40代では10人くらいに増えてしまいます。若い妊娠ではあまり考えないことなのですが、子どもの障害についてきちんと考えることは、高齢出産をする人の「課題」だともいえます。
また高齢出産の場合、帝王切開が増えるという点もあります。妊娠中毒症の症状が重くなる人や糖尿病などの持病がある人、そして不妊治療後に多い「大事を取っての帝王切開」などから、帝王切開率はどうしても高くなってしまいがちです。高齢出産はかなり大変そう、だと感じるかたもいることでしょう。
お産というものは、もともと人生の大仕事だといえます。20代であっても、たくさんの人が困難な妊娠・出産にチャレンジしているのです。流産や帝王切開なども、実は、若い人でも10人に1人以上が経験していることです。卵子の老化の問題は大きいことですが、ひとたび安定期まで入った妊娠であれば現代の高齢出産においてはかなり安全性の高いものになっています。
35歳以上で初産の場合には、一般的にいうと「高齢出産」と呼ばれます。35歳以上の出産でも、2回目以降の出産に関しては「高齢出産」とは呼ばれないことをご存知ですか?初めての出産と2回目以降の出産では、産道の柔らかさや骨盤の状態などが大きく異なるという観点から、区別されるようになったそうです。高齢出産は、全体の割合からすると、まだまだ少数派です。
厚生労働省の情報によると、2005年における35歳以上の初産は全体の約5%という数値が出ているからです。しかし、高齢出産は増える傾向にあります。その理由の一つに、医療の進歩のお陰で年齢の高い女性が安全に出産することができるようになった点が挙げられます。また、女性の社会進出が進んだため世の中では晩婚化がすすでいます。このような事柄も社会的な背景として考えられます。
高齢出産にはさまざまなリスクが伴うと巷では言われています。例えば、難産になりやすいとか、流産しやすい、ダウン症候群などの染色体異常が起こる確率が高くなったり、妊娠高血圧症候群になりやすい、というような点です。確かに、統計上の数値が示すこれらの確率の年齢による変化は、無視することはできません。しかし、これらのリスクは、数ある妊娠・出産のリスクの中の、一部に過ぎないのです。また、35歳を境に劇的に変化が訪れるわけではありません。35歳以上の妊婦さんが必ずこれらのリスクに見舞われるということではありません。