高齢出産と羊水検査

一般的に行われている出生前検査には、羊水検査、血液検査、絨毛検査があります。まず、羊水検査ですが、妊娠14〜18週ごろに羊水を約15〜20mlほど採取し、その中にある胎児の細胞の染色体を分析して検査します。かなり確実な検査結果が得られるため確定診断検査として位置づけられています。ただし、検査には高額な費用がかかり(8万円前後)、羊水採取のために子宮に針を通すので、流産や破水を誘発する危険があります。羊水検査における流産や破水は300回に1回くらいの割合で起こるとされていますので、よく考える必要があります。

 

血液検査は、妊娠15〜18週ごろ、ママの血液を約1mlほど採取して、血液中のタンパク質やホルモンなどの物質の濃度を測定して、赤ちゃんの状態を調べます。母体血清マーカーテストとかトリプルマーカーテストなどと呼ばれています(3種類の物質の濃度を測定する為)。最近ではクアトロテストと呼ばれるものもあります(4種類の物質の濃度を測定する)。血液検査は安全で費用も2万円前後で受けられますが、確実な結果ではなく確率値を出すに留まります。そのためスクリーニング検査(ふるい分け)として位置づけされています。

 

胎盤となる絨毛を採取し、その細胞を検査する絨毛検査は妊娠10週ころから可能で、ほぼ確定的な結果が得られますが、検査による流産の危険が羊水検査より高く、遺伝的な病気が想定される場合にのみ行われています。

 

以上のような出生前検査については、その危険性や得られる結果、費用などをよく考えた上で受けるかどうかを決める必要があります。また、倫理観や人生観にも関わる問題ですので、ご夫婦でよく話し合われることをお勧めします。婦人科によってはカウンセリングなどを行っているところもありますので、上手に利用してください。